若返りホルモン‟DHEA”のお話 2017.1.15
DHEA(成長ホルモン)デヒドロエピアンドロステロン(Dehydroepiandrosterone)とは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、南米の山芋から発見された成分です。
約50種類の大切なホルモンに変化していくので、ホルモンの母(マザーホルモン)と言われていますが、25歳をピークに加齢にて確実に低下していきます。
40代では、その半分にまで減ってしまうホルモンです。
特に、女性の場合は40代以降は更年期の時期でもあるので急激に女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。男性ホルモンである、テストステロンや、女性ホルモンであるエストロゲンの材料になります。
また、DHEAは脳組織や他の組織に比べて約5~6倍も含まれています。
アルツハイマーの人は、DHEAの血中濃度が低く長生きしている人ほど、DHEAの血中濃度が高くなっていることが分かっています。
近年では、病院やクリニックでも男女の不妊治療の一環として取り入れられています。
10年以上も人気のサプリメントの位置を占めているDHEAですので、研究も非常に多く行われています。老化によって崩れたホルモンバランスを整える働きがあり、元々分泌されている他の種類のホルモンの分泌バランスを崩すという報告はありませんのでご安心ください。
DHEAの減少を抑える緑黄色野菜や発酵食品、山芋、黒豆、納豆などを摂取するといいのですが、やはりそれでは足りませんね。
40歳になりましたら、サプリで補う必要があります。そのサプリですが、海外ではサプリメントとして市販されていますが、日本では、『医薬品』の指定を受けているため、国内では一般の方は購入することはできません。ですから、ネットで購入することができますが、値段もまちまちで沢山の種類の中から何を選んだらいいのかわからないと思います。
サプリメントには、表示通りの成分を含んでいない物も多数あります。
米国初期品医薬品届(FDA、日本の厚労省に相当)からの医学論文では、『DHEA含有の45商品を調整したところ、表示されている量の91.1%の量しか含有されていなくて、その範囲は0%のものから101.2%にまで分布』されていたそうです。
そこで、当クリニックでは製造元がしっかりしているDHEAサプリを販売元から購入し、オリジナルラベルにて患者様にお安くお分けしております。
下記のように、気になることがありましたらぜひお声かけください。
DHEAがもたらしてくれる効果
◆肥満の予防
◆筋肉の維持
◆美肌効果
◆記憶力の改善
◆骨粗鬆症
◆アルツハイマー
◆不妊治療 などがあげられます。
皆さんも、サプリメントを上手に使ってお口も身体も健康に過ごしましょう。
進化した唾液検査 2016.12.14
口腔内環境をしっかり把握して一歩先のオーラルケアをしていただくために、
プレリリースした唾液検査装置を導入致しました。
今までの唾液検査では、
●唾液の緩衝能
酸やアルカリの両方を中性に戻そうとする働きのこと。
中性に戻す能力が高いと溶けている時間が短くてすみ、歯を石灰化する時間が長く取れる。
●ミュータンス菌量
虫歯原因菌の1つ。
歯に付着するプラークの原因となったり、酸を産生して歯を溶かしたりする。
数が多ければ虫歯のリスクが高い。
●ラクトバチラス菌
歯の表面が溶け始めるような環境で増殖。
強い酸を作るため、歯を溶かすのに影響を与える。
唾液検査ではこれら3つの検査によって唾液の量、唾液の中和力、虫歯の菌の数がわかり、それによって予防方法をご提案していました。
しかし、虫歯菌の種類が分かっても、それがなかなかセルフケアには結びつきませんでした。
今回の器機は下の表のように
◆歯の健康として
むし歯菌があるか、酸性度はどうか、緩衝能はどのくらいか
◆歯茎の検査として
潜血があるか、白血球の量は多いか、タンパク質の量は多いか
◆口腔清潔度
アンモニアの量が多いかどうか
平均値のグラフとともに明示されます。わかりやすいですね。
虫歯菌の数は多いがどうか、虫歯になりやすいかどうか、歯肉に炎症があるかどうか、白血球や潜血によって口腔ガンになりやすいかどうか、アンモニアの量で口臭はあるかどうかまで診断できます。
検査の方法ですが…
お渡しするお水で、10秒間すすぐだけ!
その日の受診のうちに、検査結果をレポートでお渡しできます。
これによってクリニックの『プロケア』と患者様自身の『セルフケア』を1人1人にアドバイスさせていただきます。
ぜひ、唾液検査、口臭外来、口腔ガン検診にいらしてくださいね。
人工甘味料って虫歯にならないの?
人工甘味料は、虫歯のリスクを抑えると言われています。
最近では、様々な危険性も指摘されている人工甘味料ですが、本当に虫歯の予防効果があるのでしょうか。
人工甘味料とは大きく分けて、合成甘味料と糖アルコールの2種に分けられます。
◆合成甘味料は、
アスパルテーム、スクラロール、サッカリンなど天然には存在しない甘味を人工的に合成したもので、砂糖の数百倍~数千倍の甘みがあるにもかかわらず、ほとんどカロリーゼロという特徴があります。菓子類や清涼飲料水に多く使われています。
◆糖アルコールは、
キシリトールやステビアなど、天然に存在する甘味物質を抽出したもので砂糖と同じ甘さかそれ以下になっています。糖アルコールは甘味料として使われていますが、薬品や保存剤としても使われています。
いずれも、う蝕性の低い甘味料として、一部は特定保健用食品(トクホ)製品にも使用され、国が定めた指定食品添加物であるため制度は安全であるとされています。
特にキシリトールは、シラカバやカシの木からとれる『キシランヘミセルロース』を原料に生成された天然甘味料で、イチゴやカリフラワーなどに含まれている人間の体内にもごく少量生成されています。
1980年以降、WHO(世界保健機構)でも、キシリトールは虫歯を防ぐと言われています。
キシリトールは虫歯の原因となるプラークが歯に付くのを抑制し、
さらに歯の再石灰化を促す作用があります。
また、虫歯の原因菌とされるミュータンス菌の活動を弱める作用もあります。
この『対虫歯菌能力』はキシリトール特有のものです。
キシリトール製品、ガムなどを買う場合は、その含有率に気をつけましょう。
虫歯予防として使うなら、100%のものがやはり一番いいでしょうね。
キシリトールが入っていても、他の甘味料が入っている場合は避けましょう。
せっかくキシリトールで口腔内環境を整えても虫歯の原因となるショ糖(砂糖)が含まれている場合もあります。
人工甘味料は、発がん性があるのではないかとか、腸内細菌のバランス異常(dysbiosis)や耐糖能異常を引き起こす可能性があると発表されていたりと、人工甘味料はダイエット的にはいいかもしれませんが、摂りすぎには注意いたしましょうね。
また、イギリス歯科学会の研究によると、キシリトールなどの人工甘味料が、歯に悪影響を及ぼし、虫歯を促進させているのではないかと報告されています。
この報告では、人工甘味料は虫歯の原因となる酸を出さないというわけではないことや、製品に含まれている他の成分からも酸が出ることから脱灰(歯が溶けだす)を促進しているのではないかと言われています。
このように‟人工甘味料”キシリトールは歯にいいという事を過信せずに、あくまでもガムを噛むことによって唾液を出して、お口の中を潤わせるというつもりで噛んだ方がいいかもしれませんね。
アメリカで大人気の最新美容‼ 2016.10.18
びっくりしますよね、ファントームみたいなマスク。
では、これはいったい何なのでしょうか。
発光ダイオード(LED)治療といって、Light(光)Emitting(放つ)Diorde(ダイオード)の略で、この光を当てることによって皮膚の細胞が活性化され、肌本来の自然な改善、回復ができる最先端のトリートメントなのです。
リジュビネーション(若返り)を中心に様々なはだのトラブルに適応した波長の光を浸透させていきます。
◆青の光(415nm)+赤外(830nm)
◆赤の光(630nm)+赤外(830nm)
◆赤外(830nm)
このような3種類の光をミックスすることによって、創傷治癒、ニキビ、コラーゲンの増殖、美白効果、乾燥肌、脂性肌の改善、アンチエイジング効果が期待できます。
◆治療時間は1回15~20分程度
◆ダウンタイムはありませんので、そのままメイクしてお帰りになれます。
◆痛みは全くない優しい治療です。
◆暗色肌、敏感肌などあらゆる肌のタイプの方に安心してご使用いただけます。
◆ほかの光線よりも安価です。
◆眩しさを感じることがありますが、眼窩周囲のしわの処置用として承認を得ているので、安心です。
理学的な利点
◆フォトモジュレーションが体のメカニズムを細胞レベルで刺激します。
◆レーザー治療やIPL療法とは違い、熱を発生せず、副作用がありません。
◆非侵襲性で非切除性の安全な処置。
◆皮下組織の損傷はありません。
◆BOTOX、IPL治療、レーザーリサーフェシング、目瞼形成などの美容整形などの既存の肌の若返り術との適合性があります。
クリニックでは、診療の間の待ち時間を利用して、この光治療をお勧めしています。
お顔が温泉に入ったような、あたたかい感覚になり、心が落ち着き、リラックスしてもらえます。
ぜひ、Ala Beam(アラビーム)LEDマスクお願いします、とお声かけくださいね。
お部屋が空いていましたらすぐご案内いたします。
気象の変化が大きいと1~2日後に歯周炎悪化 2016.9.16
台風の季節になりましたね。
学術用語で、『気圧性歯痛』『航空性歯痛』と呼ばれいていますが、台風、飛行機、登山などで歯に痛みが出ることはうっすらご存知だと思います。
歯のエナメル質内部には、歯髄(神経)のはいっている空洞があり(歯髄腔)、外気圧が低下するとその差で、内側から圧力がかかり痛みがおこることがあります。
放置された虫歯の空洞はなおさら激しく痛みます。
気圧が低くなれば、歯髄腔の中の気圧が高くなってしまいますので膨張しようとします。
逆に気圧が高いのは、水の中、ダイビングの時です。この気圧の高いときは歯腔の中は圧縮されます。
このように大気圧の変化で歯髄の中の圧力も変化しますので痛みを誘発してしまいます。
それから最近のデータで歯髄の痛みだけでなく
気圧・気温・風速の3つが慢性歯周炎の急性憎悪に関わっていることが判明しました。
具体的には、
・気圧の毎時減少変化の最大値が大きい日の2日後
・気温の毎時増加変化の最大値が大きい日の翌日
慢性歯周炎の症状が悪化した人が多く、
・短時間で気圧が急激に低下する台風
・爆弾低気圧などが通過した後
・急激に温度が上昇して真夏日になった日の後 には
慢性歯周炎の症状が急性憎悪するおそれがあります。
メカニズムを推察すると、気圧と気温の変化は交感神経を刺激して、末梢血管の血流障害をもたらし、痛みや腫れを引き起こすことが考えられます。また、気圧の変化はホルモン環境に影響を与えることが判明していて、その中でも特にアドレナリンは歯周炎関連細菌の増殖に関係することが分かっています。
さらに、気温は炎症に関わるサイトカインIL-6の発現に関与していると言われていて、急激に温度が上昇するとIL-6の分泌が促され痛みや腫れなどの炎症を引き起こします。
歯周病は、40歳以上の日本人の約8割が罹患している疾病で歯の喪失原因の約4割を占めています。
こうした観点からみて、天候による発生を事前に予測し治療していきたいものですね。
このように、気圧などの気象の変化は歯髄炎だけでなく歯周炎も誘発してしまいます。体の中で、特にお顔・お口の中はとても敏感なところです。ちょっとの環境の変化で思った以上に重大な影響を歯に与えることもありすので、普段からの定期検診をお勧めいたします。とはいっても、クリニックの患者様は、2か月後の検診をとっていくのでえらいと思います。