歯の固さは水晶くらいなんですよ
私は4月生まれ、『ダイヤモンド』が誕生石です。
ダイヤモンドはこの世の中で最も硬い物質!!
私たち歯科医師が歯を削る切削器具はダイヤモンドバーといって微細なダイヤモンドの結晶で砥着された作業部を持つ研削用バーなのです。
エナメル質は硬いので、歯を削るにはダイヤモンドくらい硬くないと削れませんから。
ところで…
硬度の単位【モース硬度】ってあるのを知っていましたか。
主に鉱物に対する硬さの尺度です。
エナメル質はモース硬度【7】で、水晶と同じ硬さです。
象牙質はモース硬度【5.5】ぐらいです。
実は、鉄やガラスより硬い歯なのに、虫歯菌の酸で簡単に溶けてしまいます。
このエナメル質も毎日、毎日の歯ブラシが強かったり、粒子の荒い研磨剤の入っている歯磨き剤を使うことでもエナメル質は削れてしまうんです。
そうですよね…、水晶も毎日たわしでこすっていたら傷ついてしまいますよね。
毎日のセルフケアではご自分に合った歯ブラシと、歯磨きジェルを使って下さいね。
当クリニックでホワイトニングした後のケアやメインテナンスで使っていただいているデュクールブラン®にはヒドロキシアパタイトが配合されていますが、
ヒドロキシアパタイトは歯や骨を構成する主成分。
これが汚れを吸収・吸着して歯の表面の傷を修復してくれます。
そしてエナメル質に浸透し、ミネラル成分が溶け出した部位にカルシウムイオンと
リン酸イオンを補給して初期虫歯を再石灰化してくれるんです。
ジャリジャリしない滑らかなジェルタイプをおすすめします。
毎日のケアを大切にして下さいね。
ホワイトニングのお話No.1 【原理】
当クリニックでは開業2005年当時、ホワイトニングの認可がおりビヨンドシステム器機が日本で7台目の導入クリニックでした。
当時『ビヨンド器機』の社長自ら取り扱いの説明に来ていました。
歯が真っ白でピカピカ輝いていたのを思い出します。
日本の政治家の方々も、こんなに白さと歯並びを意識したらいいのにと感じた瞬間でした。
当時ホワイトニング剤は、知覚過敏を引き起こし、術中・術後1~2日間は大変しみるような、何とも言えない痛みが出て患者様は白くはなるけれどもう二度としたくないとおっしゃる方までいらっしゃいました。
ホワイトニング作用は過酸化水素が分解して生じるラジカルにより着色有機成分が酸化、分解されることで発現しますが、過酸化水素水っていわゆるオキシドールと同じ成分なんですね。
オキシドールは過酸化水素3%です。
ホワイトニングに使用する過酸化水素は35%まで高濃度になり危険性が増します。
40%以上のものもありますが、日本ではまだ認可が下りていません。
オフィスでは過酸化水素を使いますが、自宅で行うホームホワイトニングには過酸化尿素を主成分にします。
どう違うかといいますと…
過酸化尿素は酸化反応の過程で過酸化水素に変化します。基本的には同じですが、過酸化尿素の方が緩慢なのでホームホワイトニングに適しています。
ところで、この過酸化水素に増粘剤と触媒を配合することによって歯の表面にジェルとしてのせることができますが、当時はまだこの触媒が日本人のエナメル質向けに確立していなく、大変しみていました。
ポリリン酸®を使ったホワイトニング剤もありましたがポリリン酸®だけでは白さに限界がありました。
今では増粘剤としてシリカ、グリセリン、光に対する触媒で二酸化チタン、鉄などを加え、痛みなくより歯の表面で長時間作用しやすくなっています。
ホワイトニング剤の製造メーカーはこの触媒、光を使ったものは光の開発にしのぎを削っています。
触媒が新しくどんどん開発されているので、いまでは濃度が濃くても時間がかからず、快適にホワイトニングが行えます。
当時その痛みを軽減できないかと思い、ホワイトニング後のジェルを開発しました。
DNA複製の研究でアーサー・コーンバーク博士の元で研究されていました柴肇一先生がEXポリリン酸®の特許技術を確立しました。
その柴先生の研究していた工業大学へ足を運んでポリリン酸®に知覚過敏用の硝酸カリウム、中性フッ素、3種のハーブのマロニエ、シラカバ、ウイキョウエキスを配合して特別なジェルを作っていただきました。
知覚過敏の歯には救世主。
ホワイトニングの患者様にはこれでメンテナンスをしていただきました。
このEXポリリン酸®は柴先生の特許のためネットなどで売ることができません。
現在は新しく成分を配合し、私オリジナルの内容にしてネットでも販売できるようになりました。
他のポリリン酸が外来性ステインを減らす効果もあるという報告もあり、メタリン酸ナトリウムを使っています。
現在のホワイトニング剤は改良されていますが以前のような極端にしみるということはほとんどありませんので、安心してお越しください。
クリニックがホワイトニングを使い始めた歴史と、なぜジェルを作ったかについてお話しました。
トリートメントコーディネーター資格認定講習会の講師を務めさせて頂きました。
松尾先生が運営される、日本歯科TC協会そのトリートメントコーディネーターのアドバンスインストラクターの第12回資格認定講習会が行われました。
私はアドバンスインストラクターの講師を務めました。トリートメントコーディネーターの資格認定は松尾通先生が米国で審美歯科のクリニックにおいて医療はサービス業であり患者様をクライアントとしてとらえコミュニケーションの重要性を日本の歯科医療にも必要であるということで普及の思いで立ち上げた協会です。
アドバンスインストラクターとは、トリートメントコーディネーターの中での4段階のコースの中の上から2つめの上級資格となっています。
今ブレイクの中原維浩先生、渡辺容子先生と一緒の講義でした。
上級資格のアドバンスインストラクターの資格は、TC協会本部の承認を受ければ一部の項目について講座の講義を行うことが出来ます。
Activity Leader→Basic Instructor→Advanced Instructor→Master
クリニックにはマスターとアクティブリーダーの2名がおります。
患者様とドクターの橋渡しとして活躍しておりおりますので安心してお越しください。
マスターまで学習すればインストラクターとしても活動を行うことが出来ます。
クリニックでは1名のマスター、つまりインストラクターとして活動できる実力のある福井。
アクティブリーダーとしてクリニックを統括している鈴木が在籍し、患者様と私、ドクターの橋渡しとして活躍しております。
トレーニングを積んでおりますので、どうぞ安心してお越しください。



出版記念パーティー
9月15日に2冊目の出版本『おしゃれで簡単歯科医がすすめる歯を守るチーズレシピ』の出版記念のお食事会をいたしました。
私が理事を努めさせていただいております「日本アンチエイジング歯科学会」の松尾通会長はじめ、第15回東京大会長の志田佐和子先生、約50名の方々がいらして下さいました。
チーフ鈴木がこの素敵な会場のリサーチとコーディネートをしました。
パーティーの司会・進行はお友達にお願いしようと思いましたが、より1人1人への愛着が湧きますので私が司会、ご挨拶、すべて取り行いました。
イベントとしてサポートしています千葉ジェッツのチアリーダー5名がすばらしいパフォーマンスを魅せて下さいました。
そしてクリニックにもメインテナンスにいらしていただいています世界一のバリスタ 粕谷哲さん、日本一のバリスタ 小野光様にもお越しいただき、世界一のコーヒーのプレゼンをしていただきました。
”ゲイシャ種”のコーヒーの入れ方を丁寧な解説で披露してくださって会場の皆様は感動もひとしおだったようです。



1人1人すばらしい方々がお見えになっていらっしゃいましたので、ご紹介はビデオを製作してご案内しました。
編集は会の直前ギリギリまでしていて何とか間に合いホッとしました。
忙しい中いらして下さった方々には感謝の気持ちを込めて、
私の出版の帯にコメントを書いて下さった本間るみ子先生が会長をしていらっしゃる「フェルミエ」のチーズと私が開発したマウススプレーをプレゼントいたしました。
一言のお手紙を添えて…
お料理本のプロフィールで私が着ているエプロンをプレゼントして下さった加藤なぎさ社長はじめ、斎藤先生、ライター新里さん、イラストのいしいさんなどなどTVに出演するパワーのある方々ばかり、感謝申し上げます。
次は子供向けの絵本のクラウドファンディングに向けて頑張ります!
第16回日本アンチエイジング歯科学会学術大会 広島大会2022
日本アンチエイジング歯科学会は広島で9月3日(土)~9月4日(日)に行われました。
開会式の様子↑
私は理事会出席のため前日2日に広島入りいたしました。
東京大会から1年ぶりに理事の先生方にお目にかかり、厳かな雰囲気の中、身の引き締まる思いでした。
大会長は黒瀬濟先生。
大会長の黒瀬濟先生と↑
私は前東京大会の実行委員で企業様担当でした。1年前に先生のクリニックのある広島尾道へ行き、出展企業様の引き継ぎに伺った経緯があります。
タイムスケジュールは、天野敦雄先生(大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学教室 教授)をはじめ実力ある先生方のご講演が勢揃い。
すべて受講したいものですが、アーカイブ配信が今ではありますから安心です。
中原先生のご講演↑
ブースの様子↑
ブースでは私の出版本‟おしゃれで簡単に歯を守るチーズレシピ本”を販売してあり、なんと初日で完売となりました。
この学会の特徴は化粧品をはじめ、エイジングに関する出展がたくさんあり、WWCのブースでは青木晃先生がアンチエイジングセットを販売するなど、賑やかなブース展開でした。
さっそく私も購入させていただきました。
初日は懇親会があり、全国から集まった会員の先生たちの交流の場になります。
皆様、写真をたくさん撮って下さいました。
次回は熊本大会になります。10月28日,29日です。
次回のメインスピーカーは、私の出版本の内容を丁寧にチェックして下さった、齋藤忠夫先生です。
今から楽しみですね。
また、私の出版本も販売されます。
一般の方々のご参加も受け付けてますので、学会に足を運んでください。