歯科金属アレルギー 2012.05.01
金属アレルギーの症状はさまざまです。原因不明の症状に悩まされたら金属アレルギーかも知れません。
金属自体は通常 体に害はないのですが、汗や唾液などと混ざるとイオン化した金属が体内に入ります。汗をかくとネックレスが触れている肌がかゆくなったり赤くなったりするのは、汗の塩分で金属がイオン化するからです。
歯の治療には、金属の場合、合金が使われていて貴金属の含有量が少ないと歯が上下で噛みあった際の摩擦で合金の粒子が唾液に溶け出します。それがイオン化して症状が出やすくなります。
体内に入った金属イオンは身体のたんぱく質と結合しこの物質を異物とみなした身体は、再び同じ金属が体内に入って結合した時にアレルギー反応を起こします。
金属アレルギーは花粉症のようにすぐ症状がでるものと違い金属に接触してからアレルギー症状が出るのに時間がかかります。そのためアレルギーの原因が金属だと気付かない事が多いのです。
歯科で使われる合金には、銀、銅、パラジウム、ニッケルなど様々な金属がはいっています。一般的に食べ物や飲料水に入っている重金属の汚染に関しては気にしているのですが、歯の詰め物であるお口の中の金属の存在を忘れてしまっているようです。
お口の中にある金属は唾液によってイオン化して
溶けやすく、唾液、口腔細菌、血液などのたんぱく質と結合してアレルギー性を持ち、皮膚症状や肌のシミ、シワの原因になります。
お口の中の金属は、電気を帯びやすく、微弱電流を発して脳の活動を混乱させ、頭痛や関節痛を起こすことがあります。歯の詰め物による金属アレルギーは、ピアスやネックレスを着けたことがきっかけになって発症しやすくなります。
特に心配する事は、お口の中の金属が原因で、免疫力が低下し、老化や発ガンが促進される事です。なるべく歯の治療では、合金を使わないようにしたいものです。
金はイオン化しにくい金属ですし、セラミックやチタンが安全性の高い金属です。費用はかかりますが、チタン製のインプラントやセラミックのクラウン、またブリッジや部分入れ歯にもジルコニアやグラスファイバーを使ったり、はり金のないプラスチック製の義歯を使ったり、それぞれの患者様の症状に合わせて対応しております。
金属アレルギーは、40代の女性に最も多く、理由は、明らかではないのですが。長期間ピアスやネックレスなどのアクセサリーを着けたり、金属粒子を含有した化粧品を使ってきたため発症するきっかけになったのではと考えられています。まつ毛ビューラーも原因になります。
~ 歯の金属アレルギーの主な症状 ~
遅延型アレルギー反応ですが、全身性接触皮膚炎、顔面湿疹、偽アトピー性皮膚炎、扁平苔せん、口内炎、口角炎、舌炎、手足のしびれ、かゆみ、肌のしみ、しわ、肌荒れ、老化、肩こり、ひざ痛、頭痛、神経症状、憂鬱感、立ちくらみ、自律神経失調症、不定愁訴、物忘れ、発がん等です。
~ 金属アレルギー検査の方法 ~
1. 口腔内検査
お口の中と歯の状態、金属の有無を調べます。アレルギーがあると歯肉や頬の粘膜が赤くなったり、白くなったりしていることがあります。
2. 毛髪ミネラル検査
当クリニックで行っている検査です。少しの髪毛の根元を採取し毛髪に蓄積されている有害金属を測ることができます。
3. 歯科金属検査
金属を使った帯電試験、機器を使った金属漏出度測定です。
歯の詰め物の一部が黒く変色している場合は要注意! ガルバニー電流が発生しているかもです。
4. パッチテスト
皮膚科か内科で行います。
上腕部や背中にアレルギーの疑いのある金属を張り付けて、お肌の反応をみます。
5. リンパ球刺激試験
血液から採取したリンパ球にアレルギー物質の口腔内金属を取り込ませて過敏反応するかどうか調べる方法です。
6. 唾液分析
唾液の性質が金属の腐食に影響する場合があります。唾液のPHや分泌量はイオン化傾向やガルバニー電流の発生に関係があります。
7. 金属含有レベル検査
血液中の有害金属の含有レベルを測ります。以前は急性鉛中毒の時に使われていた検査です。
8. 生活環境アレルギー検査
全てのアレルゲンを対象にした総合的な検査です。疑わしいアレルゲンについて検査します。
~ 歯科アレルギーの治療法 ~
お口の中のイオン化しやすく溶けやすい金属から順番に除去していきます。
金属を除去する際に鼻やお口から粉塵を吸いこんでしまうと、肺や腎臓に入り込み、腎炎や肺炎になる場合もありますので要注意です。
最後に、キレーション療法により体内のデトックスをして、溜まっている有害金属を排出させます。
~ 金属アレルギーデトックス ~
デトックスとは、排出、解毒のことです。
ナチュラルデトックスとメディカルデトックスがあります。
・ ナチュラルデトックス
ナチュラルデトックスは、サプリメントや食事療法、運動による発汗など生命活動を利用したデトックスです。自然で無理なくデトックスできますが、少々時間がかかります。
・ メディカルデトックス
効果を早く出したい場合、メディカルデトックスをお勧めします。今、美容皮膚科などで、ブームとなっているEDTA点滴キレーション療法などです。この療法は鉛中毒の人に行われていた歴史ある療法ですが、現在、アメリカでは、EDTA点滴キレーション療法が盛んです。
体内にEDTA薬液を点滴することにより金属の溶解率を高くし体内に蓄積された金属を尿中に排出させます。関節炎や動脈硬化のも使われる治療法で、最近、健康維持、アンチエイジングに使われ始めています。細胞の若返りと活性酸素除去、そして血管をきれいにしてくれます。
また、重金属や毒素は脂肪細胞に溜まるので、ダイエットで脂肪を燃焼させる事は、効果的なデトックスになりますし、デトックスをする事により身体の働きが活発になり酵素が正常に働き、脂肪の燃焼も期待できます。このようにメディカルデトッスは、ダイエットと一緒にする事で相互作用で治療と美容に多大な効果をもたらしてくれます。
総じて、歯科金属アレルギーを治療するという事は、エイジングケアとしてとても大切な要因になっています。
知覚過敏って!(歯がしみてお困りの方) 2012.04.01
知覚過敏とは、虫歯でもないのに冷たい(温かい)もの、酸の強いものを飲食したり、歯磨きしたりした時や、歯に風が当たったりした時など、一時的に”キーン”と歯がしみる症状のことです。一口に知覚過敏といっても原因や症状、痛みの程度は人それぞれです。
このように歯が削れてくると黄色い象牙質が見えて症状がでることがあります。
知覚過敏を放置しすぎると歯の根元のすり減りが深くなり神経に近くなる事によって痛みが強くなります。あるいは、長い年月の間ですと内部の修復作用が働いて逆にしみなくなり、歯ブラシでどんどん削れてくる場合があります。
歯の神経は、歯の中心部にある歯髄と呼ばれる場所にあります。
歯髄は周囲を象牙質で覆われ、その外側に硬いエナメル質の層があり、歯根の部分には代わりにセメント質の層で守られています。
このエナメル質やセメント質が傷つき象牙質がむき出しになると知覚過敏が起こります。
~ 症状 ~
特徴的なのは”キーン”という鋭い痛みであり、さらにその痛みは、一過性せ、冷たい水や歯ブラシなどの摩擦によって誘発されるということです。歯の付け根がすり減った”楔状欠損”が見られることが多いのも特徴」です。何もしてないのにズキズキが続くような場合は知覚過敏ではなく虫歯など、他の病気が原因である可能性が高くなります
~ 原因 ~
原因は色々ありますが、共通していることは、何らかの原因でエナメル質やセメント質が削れ、象牙質が露出していることです。なので正式名称は、”象牙質知覚過敏症”と言います。
1. ブラッシングが強すぎてエナメル質がすり減った場合
特に歯の根の象牙細管の穴がむき出しになりますと刺激が直に伝わりしみ易くなります。
2. 歯周病、歯肉炎が原因
歯肉が退縮し温度に敏感な歯の根元が露出ししみ易くなります。
露出した歯根が歯肉炎の原因であるプラークで汚れていると細菌が出す刺激物質でしみる。さらに、プラークでエナメル質がとけ、しみる。
3. 歯ぎしり、咬み合せが原因
強く咬むことによって 歯が咬耗し咬む面の象牙質が見えてしみる。
部分的に大きな力が加わることによってエナメル質が目に見えないクラック(ひび割れ)を起こす。
4. 歯石を取ることによって
しみ易いセメント質が露出してしまうのでしみてくることも。
5. 知覚過敏ではなく虫歯
実は、虫歯のこともあります。根元がすり減った所に虫歯を併発する場合もあります。
6. 酸蝕症が原因
飲み物や食べ物の酸が強い場合、エナメル質がとけてしまいますが。それによってしみてくることがあります。
7. 矯正治療で
歯を移動させすぎると歯茎が下がってしみる原因になります。
~ 治療法 ~
● 自分で出来る
1. まず正しいプラークコントロール(歯磨き)を行う
口腔内が清潔であれば、唾液に含まれるカルシウムやリンが傷ついた部分にくっついて歯を修復再石灰化が起こり症状が治まります。
2. ブラッシングの際に知覚過敏用の歯磨きジェルを使う
(クリニックで販売しています。)
3. 歯のすり減らない歯ブラシを使う
(ポーラ化粧品で販売しているナノミネラルブラシなど)
4. マウスピース
マウスピースを使うことにより歯ぎしりからガードしたり、内面に知覚過敏専用ジェルを入れて予防したりします。
● クリニックで行う
1. フッ化物の塗布
エナメル質が強化されます。
2. 歯科材料(レジンや歯科セメントなど)で痛みのある部分をカバーする
3. 痛みのある部分へのレーザー照射
4. しみ止めの薬液の塗布
5. 咬み合せ調整
上下の歯の強く当たっている部分を削り歯に加わる負担を軽減します。
以上が知覚過敏の際の基本的な治療法になりますが、原因にも色々なものがありますし検査の結果、知覚過敏ではないということが判明することもありますので、また上記以外の治療が必要になる場合もあります。
☆ 知覚過敏は治る場合も
原因がはっきりしない場合も、長期間(1~3年)で治ってしまうことがあります。
これは、歯の中の神経が自分力で刺激を受けにくくするように修復する力があるのです。やはり、もっと短期間で治るようにしたければ、クリニックでの処置をお勧めします。
☆ しみるのを止める最後の手段
歯の中の神経を取ってかぶせてしまう方法です。
知覚過敏だからそのうち良くなるかも・・・
こんな淡い期待を抱くと虫歯だったりが進行してしまうかも。
クリニックでの定期検査のチェックはかかせませんよね。
歯科でもお口周りにヒアルロン酸注射 2012.03.01
歯科口腔外科の診療領域は、原則として、
口腔、頬粘膜、上下歯槽、硬口蓋、舌前3分の2、口腔底、軟口蓋、顎骨、(顎関節を含む)、唾液腺(耳下腺を除く)を加える部位です。
歯科の領域についての判断は、
口唇は赤唇のみではなく上記の腺で囲まれた範囲となります。
このように、私達歯科医が取り組むことのできるフィラー注入の範囲は口唇周囲のみに限定し歯科疾患や口腔の変化にともないできたしわです。特に前歯がなくなって口唇の緊張が低下してしまった方、歯周病による歯肉退縮、歯槽骨吸収により生じた皺などに有効です。
お口元の皺やたるみの原因は
大きく分けると
1. 皮膚そのものの’乾燥’や’老化’によるもの
2. 表情筋の動きによってできる’表情皺
に起因するものです。
歯科での治療改善対象とするものは
口腔環境の変化によるものとし,歯の喪失、咬合高径の低下、歯槽骨の吸収、リップサポート減少、咀嚼筋の萎縮など
歯科治療の影響によるものとして
補綴物の不適合、不良補綴物、審美的な回復が不十分な補綴物を入れていらっしゃる方。
~ 当クリニックの治療 ~
当クリニックでは、主に前歯の補綴治療の一環としてヒアルロン酸を導入しています。
スマイルラインが魅力的で健康的でしたらより若々しく見えますし、笑顔に自信がもてます。それによってホルモンバランスも整い、新陳代謝が活発になります。
現在、当クリニックで使用しているヒアルロン酸は、韓国製品や中国製品ではなく、イタリア・イディア社のイアルシステム、フランス・フィロルガ社のX-HAシリーズを使用しています。どちらとも美容界で話題を独占した最新で完成度の高いヒアルロン酸で欧米各国からも指名の入るトップブランドです。
この活性ヒアルロン酸は、
・体内にもともとあるヒアルロン酸と同じ成分です。
・事前に皮内テストを行う必要がありません。
・ゆっくりと自然に体内に吸収されるため、肌に負担がかかりません。
吸収されることは、デメリットのようですが、実は、錠剤やドリンク剤を飲む以上に、肌に浸透し、ハリやツヤのある肌を維持して老化を防ぐことができます。
このようにシワの改善だけでなく、水分補給をし、皮膚の張りやつやを改善し皮膚に弾力をもたらします。細胞活動が活発になりコラーゲン・エラスチンと内在ヒアルロン酸との相互作用で細胞が活性化します。したがって顔色を改善し若々しいなめらかなお肌へと導きます。
どうぞご安心してお気軽にご相談ください。
ドライマウスって 2012.02.01
最近話題の現代病 ドライマウスは、口腔乾燥症とも言われ、お口の中や喉の渇きを主訴とする症状が現れます。近年、中高年を中心に患者数が急増し、特に男性よりも女性に多く現れやすい症状です。また、お口以外にも眼、鼻、皮膚といったさまざまな器官の乾燥症状を併発する”ドライシンドローム”の病態解明も急務とされてきています。
軽度な症状として
主にお口の中のネバネバ感、虫歯、歯垢、舌苔の増加、それに伴った口臭も現れます。
重度になると
唾液分泌量が、低下し渇きか進行すると、強い口臭、舌表面のひび割れ、割れた舌の痛み、いわゆる舌痛症で食事が取れなくなる摂食障害、しゃべりにくいなどの発音障害もあらわれます。場合によって不眠を起こすこともあります。
自己免疫の異常(自己免疫疾患)によるドライマウスの症状が現れるものをシェーグレン症候群といい、全身に様々な障害を引き起こすことがあります。
~ 原因 ~
1. 食生活
唾液を十分に出さなくても飲み込めるようなファーストフードや食事が主流になってきて、このため唾液の分泌が従来よりも少なくなってきています。
2. 精神的ストレス・緊張
ストレスがかかったり、緊張すると交感神経が刺激され唾液の分泌が抑制されます。気分転換をし、楽しくゆとりある生活を心がけましょう。
3. 薬物
抗うつ剤、鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤などの多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があり、薬の量を減らすなど担当医と相談をお勧めします。
4. 年齢によるもの
年齢とともにお口の中や顎の筋力が、低下し萎縮がおこり唾液の分泌量が低下します。
5. お口で呼吸する(口呼吸)
鼻炎などの鼻疾患や噛み合せ、癖などで口呼吸すれば、唾液は蒸発してしまい、お口が渇く原因となります。
6. その他
浮腫、脱水症、糖尿病、シェーグレン症候群、放射線、骨髄移植、など。
~ 治療法 ~
生活指導や対症療法が中心です。お口の中の粘膜保護が必要なことから保湿の高い洗口液、保湿ジェル、スプレーによる噴霧、夜間の乾燥を防ぐ保湿用マウスピースなどを症状に応じて処方、投与します。
当クリニックのオリジナルジェルもお勧めです。
その他
ガム療法、味覚刺激療法、唾液腺マッサージ、シェーグレン症候群では、内服薬と症状に応じた保湿性薬剤などを投与します。前回はお口の中からの唾液を出しやすいマッサージの仕方をお話しましたが、今回はお口の外から、手軽にできる唾液腺のマッサージの仕方をお教えいたします。
唾液の発生源である唾液腺は、お口の内外に多く分布していますが、中でも ①耳下腺、② 顎下腺、③ 舌下腺は大唾液腺と呼ばれ、多量の唾液が作られ蓄えられています。お口の粘膜の下には、無数の小唾液腺があり、ここからも唾液が分泌されます。
耳下腺のマッサージは、このように耳たぶのあたりから頬骨の下あたりまで軽く押していきます。
これを10回ぐらいくりかえします。
顎下腺は、このように下顎の後ろの角の部分から前へ親指の腹で押していきます。10回ぐらい。
舌下腺はこのように親指の腹で下から押し上げます。10回ぐらい。
マッサージの効果は個人差があると思いますが、やってみてはいかがですか。
唾液がじわっと湧き出るのが実感できますよ。
舌苔 2012.01.01
舌苔(ぜったい)は、舌に付着する白い苔状のもの。舌の上皮が伸びたものに細菌や食べかす粘膜のカスが付着したもののことです。
それは、細菌の死骸・脱落した粘膜上皮、タンパク質は、細菌によって分解されると発揮性云硫黄化合物を発生させます。これが臭いの原因になります。
健康な状態の舌は、てかてか光った感じではなく潤いがあり血液の色が透過して薄いピンク色をしていて、表面はビロードの布地のようなざらついた、うっすら白い舌苔がついています。
舌の周りと先端には舌苔がなく、舌先1センチぐらいの位置から奥に向かって薄い白い舌苔が付着しています。一日の中でも、体調などによっても舌苔の量は変化します。
たとえば、寝起きなどは、全体が白っぽく見えます。舌の表面の沢山の舌乳頭が表面粘膜を覆っているので、白っぽくも見えます。年齢とともに白さが増し、さらに年齢を重ねると舌乳頭がなくなり舌表面がつるつるになってしまうことがあります。
この場合、味覚障害が起こったり口腔内乾燥が起こったりするようになります。
舌苔の色である程度の状態が予測できます。
1. 舌苔が黄色い場合
全身的・病的・もしくは歯周病などの可能性があります。タバコやコーヒーの飲みすぎ、口呼吸などの悪癖、老化が考えられます。
2. 白い場合
アレルギー(花粉症・慢性鼻炎・喘息・マストセルサイトーシス)などの関連を考えます。
3. ピンク色で舌苔がない場合
医学的にこのような舌を「紅舌」といい舌全体が熱っぽく、酸っぱいような口臭がしたり、ピリピリするような感じがしたり味覚障害を引き起こすこともあります。原因として内臓の病気や栄養状態が悪いことが多いようです。
4. 黒っぽい場合
長期間に渡り抗生物質を服用していると黒っぽい舌苔が付着することがあり、これを「黒毛舌」といい、薬の服用による可能性が高いです。
では、どうやって舌苔をとったらいいでしょうか? どれくらいとればいいでしょうか?
実は、歯ブラシでゴシゴシ擦る取り方は舌の表面を傷つけてしまうので、行わない方が望ましいです。
・舌苔の取り方は、舌に負担がかかりにくいように開発された専用のブラシなどを活用すべきだと思います。ポーラ様から新発売になりましたシルクブラシがお勧めです。舌の表面には小さな突起状の乳頭がびっしり生えています。乳頭の下部には、味蕾という味を感じる組織があり、乳頭間のスペースには唾液を蓄える役割があります。
なので、強く舌を掻きだすと舌乳頭も同時に掻き取られ舌の表面は、つるつるの状態となり大切な唾液を蓄えることができなくなってしまいます。
またこのようになると、口臭の原因にもなります。
・研磨剤、界面活性剤の入った歯磨き剤は中止しましょう
・舌を口蓋に押し付けたりしてご自分のお口の中でごしごしするのも効果的です。
・食事や生活の改善を図り咀嚼回数を上げるのも正常に保つ心がけです。
最近、キウイフルーツ由来のプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)「アクチニジン」という物質が舌苔の除去に効果的なことがわかってきたので、食後、キウイなんか頂いてみてはいかがでしょうか。