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2013.03.10

テトラサイクリン歯ってなに? 2013.03.10

最近、テトラサイクリン変色歯のホワイトニングの患者様が増えてきました。
以前はホワイトニングは禁忌とされてきましたが、現在は、ホワイトニング剤も改良され、白くできるようになりました。

テトラサイクリンとは、タンパク質合成を阻害し病原微生物増殖を抑えるように働くテトラサイクリン系の抗生物質の総称です。

日本で現在主に内服薬として用いられているのは、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)とミノサイクリン(ミノマイシン)です。以前は、風邪薬のシロップとして一般に使用されていましたが、歯に対する副作用が1962年に初めて報告されてから最近は使用が控えられていますが、現在でも、呼吸器疾患、皮膚疾患、などに使用されています。ニキビの治療薬や塗り薬で処方を受けた方もいらっしゃると思います。

このテトラサイクリング系の抗生物質は、歯の形成期(0~12歳)頃に服用すると歯の象牙質に着色を起こしてしまいますし、エナメル形成不全を伴うこともあります。

蛍光粒子が含まれていて、この抗生物質を飲んだ時期が歯の成長期と重なると、その蛍光粒子が歯質に取り込まれて歯の萌出と同時に暗褐色の歯が生えてきます。

その程度は人によって様々ですが、黒に近い色の方もいらっしゃいます。
妊婦さんや、特に8歳以下への使用は気をつけたいものです。服用した時期によって着色の位置が異なり、前歯から6歳臼歯に左右対称に現れます。

この色は、紫外線によって濃くなるため、生えたての歯は着色がなくても数年で色が濃くなってきます。薄い黄色や濃いオレンジ、茶色の縞模様など様々です。

このような歯を白くする方法は

 ① ホワイトニングによる方法

 それでも希望どうりにいかない場合は
 ② 歯の表面にマニキュアのようなダイレクトボンディング方法

 着色が付きにくいようにする場合は、付け爪のような
 ③ ラミネートベニア方法

 歯の裏全体を白くしたい場合は被せる
 ④ オールセラミック方法

と、ご希望や症状などにあわせてアレンジしていきます。

今回は、ホワイトニングでどれくらい改善されるかに的を絞ってお話しますと

1. テトラサイクリンの影響が少ない全体的に薄黄色の着色の場合
ホワイトニングを数回繰り返すことである程度 白くすることができます。

 

 

2. 全体に薄いグレーの場合
これも何回か続けると、グレー系の白さになります。
1も2も、歯に横縞の白い線が入りますが、回数を重ねると目立たなくなり、その白い線ぐらいの白さになります。

 

3. 濃いグレー、オレンジ、付け根が茶色の縞模様の重度の着色の場合
歯の付け根の色だけは薄くなりますが、切端ほどの白さにはなりません。

このような場合、先ほど申し上げたような方法を提案されることが多いのですが、当クリニックでは、ご自身の白くなった歯の色を活かし、付け根だけにダイレクト方法を行う方法をとっております。
歯にダメージを与えませんし、金額的にもリーズナブルにすみます。

是非、相談にいらして下さい。 
きっと、「来てよかった!」 と思うと思います。

2013.02.10

☆白ワインって歯に悪い?☆ 2013.02.10

チーズと言えば、ワイン。
私はチーズプロフェッショナルとして、栄養的にも歯にもいいチーズの普及に関わっておりますが、ワインエキスパート(仕事が飲食に関わらないソムリエ)としてチーズに会うワインもお伝えしております。

さて、ワインですが、以前のブログでお伝えしましたが、最近、’酸蝕症’が問題になっていることは、お話しましたね。歯が溶けてしまうことで引き起こる症状です。

酸蝕歯にならないためにPH5.5を下回る飲み物に注意しなければいけません。とは言っても、市販の飲料120種類のうち73%の飲料が、PH5.5を下回る飲み物なのです。

その中でも、ワインは、赤ワインが、PH3.3~3.6 白ワインPH2.8~3.2
特に白ワインは、酸度が強いですね。

その酸で、エナメル質を腐食させ、歯の表面に粗い溝ができてしまいます。
白ワインは、赤ワインと違って、直接は、タンニン(ステイン)が付かないので、着色しないように思われますが、実はこの溝に食べ物や、コーヒーなどの着色が入り、くすみの原因となります。最近、ニューヨーク大学歯学部から赤ワインほどではないが、白ワインでも同様に歯の着色が確認された!と発表されてしまいました。

白ワインって飲んじゃいけないの?
でも、キリット冷やして飲む白ワインは、美味しいですよね。私は、白ワインが大好き。じゃあどうすれはいいのでしょうか?

ワインとチーズのマリアージュ(食事とワインの相性)は、御存じでしょうか。
酸から歯を守るのに、カルシウムを多く含む食品が効果的です。特にチーズが、高濃度のカルシウムを多く含んでいるので、歯の浸蝕を防ぐことに多きな効果があります。そして美味しいものを食べてよく唾液を出すこと。唾液の中のカルシウムイオンが、歯を再石灰化させてくれます。

飲んでいる時は、パンやお料理を食べるのがベスト!チーズとワインのマリアージュもおいしいだけでなくキチンと理にかなっていますよね。

さて、美容や健康にいいと赤ワインが注目されていますが、白ワインももっと注目されても良いのではないでしょうか。白ワインも負けないくらい美容や健康によくてエイジング効果もあります。もちろんお話しましたように上手な飲み方、楽しみ方をすれば、酸蝕症なんてへっちゃら。

他に白ワインの効能をお話すると

1. カリウムの量が多く体内のナトリウムを排出する働きが、あります。

2. ミネラルバランスがよく、利尿効果や、骨粗鬆症の予防にいいです。カルシウムとマグネシウムが同程度含まれています。カルシウムがけ沢山摂ってもだめで、カルシウムの半分の量のマグネシウム摂らなければ骨粗鬆症の予防にはなりません。

3. 高い殺菌能力で腸内のバランスを整えることでアンチエイジング効果があります。お酢は体にいいのですが、サバなどの青魚を酢でしめる場合は30分はおいて置く必要があります。ところが白ワインの場合10分で殺菌が済んでしまいます。このように白ワインの有機酸は、レモンのクエン酸、酢の酢酸、ワインの酒石酸などより強い殺菌力があります。

4. 消化促進効果や便秘・下痢を緩和する効果

このように、即効性のある白ワインの有機酸は腸内環境を整えてくれます。PHは酸性ですが、燃焼して灰分にした時はアルカリ性なのです。

おもしろいことにレオナルド・ダビンチの時代には、肉食の後、白ワインで口をすすぐとワインの中のミネラル分によって虫歯が防げるという記述もあるそうです。
何事も 毒にも薬にもなるってことですね。

白ワインと歯とエイジングについてお話しました。

ここで、ちょっと耳より情報

色々な酸がありましたが、今の季節抜群に美味しいイチゴにはリンゴ酸が豊富に含まれています。このリンゴ酸は、歯の表面の変色や染みを落としてくれます。

熟れた時が一番多いと言いますから、イチゴをお口いっぱいふくんで食べてみてください。

2013.01.05

ニューヨーク コロンビア大学インプラントコース卒業しました。 2013.01.05

12月ニューヨークのコロンビア大学の最終講義があり、無事卒業することができました。

このコースはデニス・ターナー先生、世界的にインプラント治療で有名な先生がニューヨーク大学からコロンビア大学に移籍したことから始まった最先端のインプラント治療を学ぶコースです。2年間にわたったこのコース、学部長とターナー先生から卒業証書をいただきました。

 修了証の授与式です。

コロンビア大学は、ニューヨークマンハッタン、セントラルパークの西にあり、日本から40名、台湾から20名の参加者がありました。講義のレベルは相当高いものがあります。毎回目からうろこの発見があり、日々治療は進んでいるのを実感します。

 

その後、ICOI(国際口腔インプラント学会)のインプラントセンターがオープンし、オープニングセレモニーにも参加しました。たくさんの日本の先生方の寄付金もあって設備は素晴らしいものがありました。

世界基準の歯科医療を日本にいち早く届けてほしいものです。
時代とともに治療方法、スタイル、ニーズが変化してきます。
留まることなく世界的にスタンダードな治療を提供したいと思っております。

2012.12.01

バクテリアセラピー(予防スタイルの変化)PartⅡ 2012.12.01

バクテリアセラピーとはヨーロッパで新しく誕生した予防医学です。
アロマセラピーなどと同じように医療行為を受けず、人体常在菌の適切な管理とバランスの健常化によって健康維持につなげようという全く新しい手法です。
特に口腔内の「菌質改善」により歯周病、感染症の発症を予防する最新のスウェーデン式バイオセラピーです。

なぜスウェーデンからきたの?
スウェーデンは医療と福祉の先進国です。医療費は税金や国庫負担で多くを賄っています。医療費負担を抑えるために病気になるのを防ぐことが重要です。そのためスウェーデンでは病気を未然に防ごうと予防医学が発展してきました。

体の中の菌のバランスが崩れると

1. 口腔内疾患    虫歯・口臭・歯肉炎・歯周病
2. アレルギー疾患  花粉症・アトピー性皮膚炎
3. 胃腸疾患     ピロリ菌・感染性胃潰瘍
4. 感染症疾患    風邪・インフルエンザ・肺炎・発熱

など、様々な病気を引き起こします。

人体の中には、常在菌といって「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(体調によってよい働きをしたり体調が悪かったりした時には害を及ぼす)」が存在しています。でも、現代人はストレスの多い生活、過度な除菌、薬の過剰摂取、運動不足などで善玉菌が住みにくい環境を作っています。

現在は泥んこ遊びをしたり山や川などで遊ぶ機会が減りました。現代の日本は細菌の多い環境で生活していると自然と善玉菌が増えて悪玉菌と戦う抵抗力を高めていましたが、異常なまでの除菌ブーム!! 良い菌までも死んでしまいます。

そこでバクテリアセラピーによって体内の禁質改善を行うことによって健康維持の基礎となる免疫力を高めていきます。

このバクテリアセラピーの特徴は3つ

1. 効果持続性
・善玉菌を増やして体質改善。
・体内菌バランスを整え悪玉菌を抑制。

2. 耐性フリー
・薬のように悪玉菌が善玉菌に対して耐性を持つことが少ない。

3. 安心安全
・ヒト由来の善玉菌なので体に定着しやすい。
・お子様、ご年配の方、妊娠中の方まで安心して摂取できます。

ロイテリ菌を使ったコロニーの特徴は

1. 歯周病・虫歯菌の発育を抑制します。
2. 口腔内常在菌への悪影響を与えません。
3. 歯垢(プラーク)の抑制をします。
4. 歯肉からの出血と歯肉炎を抑制します。
5. 摂取による副作用がないので持続摂取が可能となります。
6. 薬剤耐性菌の可能性がありません。
7. 歯周病の治療と併用しメンテナンスには最適です。

歯科の分野において、このバクテリアセラピーと融合したのが母乳に含まれる「L.ロイテリ菌」です。

L.ロイテリ菌は歯周病菌、ミュータンス菌、カンジダ菌などの菌の発育を抑制します。

このロイテリ菌は、新生児の腸に最初にコロニーを作る菌であり胃酸、胆汁、消化酵素に負けることなく消化器管全体に強固な体内常在菌を形成します。

このバクテリアセラピーを歯科でも活用する事は、大変有効な事だと思います。

2012.11.01

バクテリアセラピー(予防スタイルの変化) 2012.11.01

予防ってなんでしょう?
虫歯を作らないようにすること・虫歯を減らすこと・フッ素を塗ること?

当クリニックで考える予防歯科とは、

・患者様のお口の中をお一人お一人生涯にわたりサポートすること。
・細部にわたるクオリティーの高いクリニックケア
・バクテリアセラピー理論を基盤とした最善、最良、高品質、最先端の技術を提供すること。

すなわち、体内常在菌のバランスを健常化させることを目的とするのが予防と考えています。

小さいお子様の予防なのか、歯の白さを維持するためなのか、虫歯のない方の予防なのか、虫歯の治療が終わった方の予防なのか、歯周病にならないようにする予防なのか、歯周病の治療が終わった後の予防なのか・・・でそれぞれ変わってきます。

当クリニックでは歯周病のメインテナンスコースに特に力を入れております。
歯周病になってしまった患者様のお口の中の細菌をコントロールコースです。

ペリオ・アンチエイジングコースと言っていますが、

1. まず位相差顕微鏡で現状のお口の中の細菌を把握します。細菌数か多い事におどろかれると思います。

2. お口の中の診査虫歯などをチェックします。

3. そしてパーフェクトペリオ(微アルカリ性電解水)を用いて歯石を取ります。
 
この段階で出血がありますと様々な菌血症の症状が発症する問題が生じることが最近 問題になってきていますので、この微アルカリ性電解水を併用することによって お口の中の最近を少なくしていきます。

4. その後、ハリゾンなどの抗菌剤をつけてブラッシング

5. 糸を使ってフロッシング

6. さらに微アルカリ性電解水を用いてイリゲーション

7. PMTC、エナメルケア(歯の表面の汚れを落とし、トリートメントします。)

8. 舌クリーニング(舌には、沢山の細菌がいます)

9. とくに歯周ポケットが深い患者様には、バイオジェルを歯周ポケットの中に挿入しペリオウェーブを用いて反応させ殺菌します。

10. 最後に、3DSといってマウスピースの中にハリゾンなどの抗菌剤を入れて5分ぐらいおき、その間に口腔粘膜のマニピュレーションケアを行います。唾液がよく出るように、お顔周りのマッサージも行います。

自宅では、スウェーデンからきた
バクテリアセラピー BioGaia(乳酸菌)のオイルリキットをマウスピース内面や、審美義歯内面に入れたり、ドライマウスの方にはそのままお口の潤滑油に。

これは、すぐれた善玉菌を摂取する事により、体の中にいる菌のバランスを変えることによって体質を変えていく細菌療法です。

またそれと併用してパーフェクトペリオによるうがいを行っていただきます。
このようにして徹底的にお口の中の歯周病菌を排除していきます。

11. 1~3カ月後、位相差顕微鏡で確認します。

必ず細菌数は減りますので、次のモチベーションがアップしますね。
これを患者様の歯周病の進行、再発具合によってアレンジしていきます。

このように、今迄にない新しいプログラムをエビデンスにもとずき行っております。
是非、初めての方も、お試しください。

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