虫歯、歯周病治療を防ぎ健口を守る最新の病因論についてお話致します。
実は歯周病は完全には治らないのです。
これまでの歯科医療は『削る、詰める‼』で虫歯は治った‼
歯石を取った歯肉をソウハしたりで歯肉ポケットはほぼなくなったから歯周病は治った‼
そんな時代でした。
この15年で歯周病の病因論は大きく変わりました。
歯周病菌が脳や心臓、認知症の発症の原因になります。
歯周病菌は細胞の中に入っていって現代の科学では追い出せません。
①滅菌ができない
②病原性のバイオフィルムの中の細菌はどんな薬を使ってもなくならない
③歯周病菌は歯茎、舌、頬粘膜や細胞の中に住む
そして細胞から細胞へ移動してきます。
虫歯菌と歯周病菌は常在菌です。
1歳半~2歳半でお父様やお母様の唾液で感染します。
上顎と下顎の成長がとまる18歳以降に歯周病菌は感染します。
口移しや直箸などは気をつけて下さいね。
そしてなぜ、歯周病が発症するのかと言いますと〝Microbial shift〟といって善玉菌と日和見菌と悪玉菌のパランスが崩れることから発症します。
私達、歯科医も患者様もお口に中のバイオフィルムの中の細菌を悪玉菌が増えないように管理することが大切です。
生活習慣の管理も大切。
日々のブラッシングで血液が出たら要注意‼
汚れで歯周ポケットの中に潰瘍面ができた証拠です。
歯周病菌はpH.8で元気になり血液の中の鉄とタンパク質を必要栄養素にどんどん増えてしまいます。
適切なブラッシングとクリニックでの〝SRP〟と言いますが、この潰瘍面を修復する処置をしてもらいましょう。
それとこれから大事になってくるのは、お口に中に〝Red complex〟という重度の歯周病に影響のある
♦P. gingivalis
♦T. denticola
♦T. forsythensis
の菌がいるかいないかを確かめること歯周病が発症する前に検査をします。
クリニックではADCHECK®(アドチェック®)という歯周病細菌検査を行っています。
2,000円で受けられますのでぜひお声掛け下さい。
結果から、患者様1人1人に合わせた治療と予防を行います。