舌の側面に歯の跡やギザギザしてたりしてませんか。舌を出して鏡でのぞいてみて下さい。
舌に歯型がつく状態のことを「歯痕舌(しこんぜつ)」「舌圧痕(ぜつあっこん)」と呼びます。
原因は様々
①その1つに舌の浮腫が考えられます。
喋りにくくなったり舌を動かすのが困難になったり、食事の時に舌を噛みやすくなるのが特徴です。浮腫んでしまうため歯を圧迫し歯型がついてしまいます。疲れが溜って新陳代謝が低下していたら、消化器系の機能が低下していることが考えられますからなるべく薄味の食事を心がけ特にカリウムを含んだ緑黄色野菜やアボカドなどを摂取し、質のよい睡眠をとるなど生活習慣を見直しましょう。
②TCH(トゥース・コンタクティング・ハビット)
以前のマンスリーブログにもよく出てくるTCH。マウスピースを使うことと歯と歯を合わせないことを意識することで予防しましょうとしていますが、意識しなければ歯を食いしばってしまい舌に歯の型がついてしまうのです。
③低位舌
通常、舌は上顎に舌先がついている状態が正常な舌の位置なのですが舌の筋肉が弱って舌が下顎に落ちて舌の歯に当るため歯型がつきやすくなります。口呼吸の患者様に多く見受けられます。睡眠時無呼吸症候群も考えられますから対処が必要になることも。お口を常に開いているため唾液も少なくなり口臭や虫歯、歯周病になりやすので何が根本的原因か追求する必要があります。
④舌が大きい
もともと生まれつき舌が大きい場合に歯型がつきやすいケースもあります。成長ホルモンの異常など病的理由のこともありますので、クリニックで精査しましょう。
⑤歯並びが悪い
特に下の歯が内側に傾いている場合は舌に歯型がつきます。この場合は、やはり矯正をして歯を正しい位置に並べる必要があります。
⑥補綴物が不良
あわないクラウンなどを入れていたらするとその圧痕が舌につきます。適正な補綴物を早急に入れて下さい。
⑦舌癌や舌痛症の可能性も
ほとんどその可能性は低いのですが、常日頃しっかり検診をかかさないようにしましょう。
このように舌のふちに歯型がついているのは様々な要因が考えられますから、原因を突き止めましょう。