滑舌が悪いということで舌小帯を切りにいらっしゃる患者様が増えています。
クリニックではメスを使わずレーザー治療で舌小帯を正確にカットしています。
実は滑舌は舌小帯の異常が原因とは限らないことも多々あります。
♦小児
♦成人
舌癖といって舌の癖の場合もあるのです。舌は筋肉の塊‼の舌の力で歯並びにも発音にも大きな影響を与えます。私たちは無意識のうちに1日に600回~2000回飲み込んだり嚥下運動をしています。その時、前歯を押す癖や隙間に歯を入れる癖が習慣づいてしまうと歯が動いて前歯がでてしまったり、上下の歯の間に隙間ができてしまうことがあります。
舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)と呼ばれますが、発音の時も舌を歯と歯の間に押しつけて発音する癖のついている方は、いくら舌小帯が長いからといって切ってもすぐには治らないのです。
チェック項目としてラ音 タ音 サ音を発音する時に鏡をみてもらいますと舌が、上の歯と下の歯のすきまに挟まっていたりとかしてませんか。
正しい位置を確認しましょう。
そして、正しい位置に導くためのスポットポジションを覚えましょう。
スポットは上顎の前歯の付け根あたりにあります。
①そのスポットへ舌を3秒間当てます。舌を丸めず尖らせてスポットに触れるのがポイント。これを5回ほど繰り返しましょう。日頃から舌の位置がスポットにあるかどうか意識するのが大切。
②ホッピングといって舌全体を上へ持ち上げて吸い付けて舌打ちしてみましょう。これを何回か繰り返します。
ラ行⇒舌先(裏側)を上の前歯の歯茎に近づける下に滑らすように発音
サ行⇒上の歯と下の歯の中間で歯に接触しない
タ行⇒舌の先端を上の前歯の後ろにつけ舌を下げる時に発声します
このように舌の位置を正しいポジションにおくトレーニングでより綺麗な発音を目指して下さい。