夢は『睡眠の中に生じる報告可能な精神活動』と定義されています。
夢を見る理由は諸説あると言われていますが、人間は普段の生活で起きた出来事や脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために夢を見ると言われています。
脳内に溜まった過去の記憶や直近の記憶が合体し、それが睡眠時に処理されてストーリーとなって映像化したものが”夢”です。
睡眠中は脳がずーっと休んでいるのではなく眠りが浅いレム睡眠と眠りが深いノンレム睡眠があり、この睡眠サイクルは一夜に繰り返し行われ、1サイクル当たり90~120分を要すると言われています。
6時間以上睡眠をとって「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」のサイクルを最低でも4回繰り返すことで十分な睡眠が取れる事になるらしいのです。
2割がレム睡眠で、8割がノンレム睡眠になるようです。
夢を見るタイミングはレム睡眠の時と言われていますが、起きた後に夢を覚えているのはレム睡眠の時。
夢をすっかり忘れてしまうのは、「ノンレム睡眠」で目覚めた時なのです。
起きた時の夢の記憶にはストレスやパーソナリティが関係しますが、できればストレスなく情緒安定した状態で『楽しい夢』を見たいものですね。
実はある種の栄養素の過不足や医薬品の摂取が夢に影響を与えます。
◆夢に影響を与える栄養素
★ビタミンB6
ビタミンB6が不足することで悪夢を見やすくなると言われています。
ビタミンB6を240㎎/日ほど摂取することで思い出す夢の量が増加すると示唆されています。
★葉酸
葉酸の過剰摂取で鮮明な夢(悪夢)を見ることがあるようです。
★メラトニン
メラトニンは松果体から分泌されるホルモンで睡眠ホルモンと言われています。
季節のリズムの他、睡眠、覚醒リズムやホルモン分泌リズムなどの概日リズムの調整作用を担っています。
睡眠作用があるため、サプリメントとして欧米ではドラッグストアで販売されています。
当クリニックでもメラトニンを(オリジナルサプリとして)取り扱っています。
ゆっくり休むためにも、強い抗酸化力をもつメラトニンをぜひ試してみて下さい。
メラトニンは細胞の新陳代謝を促したり、疲れを取って病気の予防や老化防止に様々な効果をもたらします。
歯科においては歯周病と睡眠メラトニンについての研究も進み、歯周炎の炎症を調整している可能性も示唆されています。
よい睡眠が取れると、歯周病も軽減の手助けになりますから大切なサプリメントですね。
いい夢を見るためにストレスを溜めない、
寝る前に楽しいことを考える、
栄養素の過不足に気を付けて下さいね。