ホームページをリニューアルするにあたり6月からストップしていましたマンスリーブログを再開いたします。
いつも皆様に見ていただき感謝申し上げます。
コロナの影響で様々なセミナーが中止になる中、「日本アンチエイジング歯科学会のスペシャルWEBセミナー」が開催されました。
今回、セミナーで学んだことをお伝えいたします。
①糖尿病と歯科治療
②完治しない歯周病について
③認知症と歯科治療について
今月は①糖尿病と歯科治療についてお話しいたします。
令和の時代は歯科の革命期であり、全身疾患とのかかわりが重要視されるようになってきました。
2020年4月に医科診療報酬改定ドラスティックな改革が起こり、歯科医療機関連携加算2という保険の点数が加算され、直接糖尿病内科から患者様を紹介する予約が入る時代になりました。
糖尿病治療ガイドでは合併症として認められ、2019年糖尿病診療ガイドラインではⅡ型糖尿病が推奨グレード「A」になり、2020年糖尿病連携手帳には歯科を受診したかのチェック項目が入りました。
このように口腔管理をしっかり行うことは糖尿病を悪化させない、あるいは糖尿病を予防するということが医科からも発信されました。
歯周病が重症であるほど、血糖コントロールは不良となります。
歯周治療として歯周組織の慢性炎症を改善しますとインスリン抵抗性が軽減し血糖コントロールの状態が改善することが報告されています。
むずかしくなりますが、主因はマクロファージ機能や好中球の細菌貧食能が高血糖や虚血によって低下し、歯周病菌の増殖を制御できなくなることなのです。
もし、糖尿病があってお口の中の歯の数が一桁の場合、要介護リスクが高まり、万が一入院したとしてもお口の中の清掃状態が悪いと入院日数が2倍もかかってしまうということです。
全身の病気を悪化させないためにも、日々の定期健診、プロフェッショナルによるお口の中の管理を心がけてくださいね。
美容室と同じです。クリニックに2か月に1度の定期健診の患者様は私たちがお守りしているので安心です。
全身管理は歯科管理から。