一般社団法人JASS日本アンチエイジング外科美容再生研究会の認定医を取得するための単位と、日々の臨床を再確認するため‟大連”での顔面解剖セミナーに参加してきました。
実際のレクチャーの場所は、大連市内から1時間ほどバスで走った所‟Hoffen博物館”です。魚、動物、人間の解剖、献体標本を特殊技術で加工された永久標本として展示された博物館です。
このような生標本は様々な分野で、大変貴重価値があり解剖学の本などもここ大連のHoffen社で作成されています。その奥にある講義室で、1日目の顔面の神経血管の走行、注意などを再び学びました。
2日目は朝からHoffen Bio解剖学施設大解剖学教室にて、実際の御遺体を使っての実習です。
歯科医は、顔面解剖に熟知しているのですが、日々の診療においていろいろな疑問点が生じます。このような機会に、解剖献体で確認することは極めて重要なことだと思います。
私の今回の確認事項は、
◆ 顎関節周囲にボトックス療法を行う際の、神経、血管の走行
◆ 上唇小帯を切除し、ガミースマイルや鼻を高くする際の切開線の確認
◆ バッカルファットの取り出し方
◆ 口唇へヒアルロン酸を入れる際のデザイン etc.
ドクターによって確認事項はそれぞれだと思いますが、私にとって大変な収穫となりました。
中国 大連は、「北海の真珠」とも呼ばれる港町です。ほぼ富山と同じくらいの緯度にあります。19世紀末に帝政ロシアの租借地となり、1904年の日露戦争以降は日本の支配地となったようです。
旧ロシア人街や日本風情一条街などがあり、創造していた中国と違って道幅が広く、整備されていてIT産業に力を入れた近代化の進んだ都市でした。
最後に私たちの医療技術向上のために御献体いただいた、御本人、御身内の方々に陳謝申し上げます。