先月、NHK゛あさイチ”の番組のディレクター様からチーズと歯の健康について取材がありました。
4月のマンスリーブログで、もう一度 『チーズと歯』 についてお話させて頂きます。
私たちの周りには歯に悪い食べ物、飲み物がいっぱいです。
しかし、歯を健康に保ってくれる身近な食べ物があります。
それがチーズ!!
チーズを食べると虫歯予防になることが判明されました。チーズの虫歯予防の効果は、WHO(世界保健機構)も認めています。
チーズを食べると虫歯予防になることが判明されました。チーズの虫歯予防の効果は、WHO(世界保健機構)も認めています。
1、フッ素コート
2、ノンシュガーガム、硬質チーズ
3、キシリトール、牛乳、食物繊維
患者様は『チーズはカルシウムがたっぷりだから歯にいいのよねー』とおっしゃいます。
そうですね、チーズに含まれるタンパク質でカルシウムがたくさん吸収されて歯の質を強化します。
1日の必要量だいたい600mgですので、126mgのカルシウムが摂れます。
このカルシウムはプロセスチーズよりパルミジャーノチーズ、ゴーダーチーズといった硬質チーズになるともっとカルシウム量が高くなります。
また歯科と関係して、体の中で吸収されていいものに゛亜鉛”があります。亜鉛不足になると今、話題になっている゛味覚障害”やドライマウスなどにも関係してきます。
100g当たり、プロセスチーズでは 3mg摂れます。
亜鉛はクエン酸やビタミンと一緒に摂取すると吸収量がアップします。
チーズそのものに不足している成分がビタミンCと食物繊維ですので、生フルーツやドライフルーツ、お野菜などと一緒に摂ることが理想的ですね。
そしてここからもっと歯にいい大事なお話をします。
お口の中はPHが5.5未満になると酸によって歯のエナメル質が溶けてしまいます。
そこで、
1. チーズを食べるとお口の中のアルカリ性を強めて歯が溶けるのを防ぎます。
2. 歯の表面に保護膜を形成するため虫歯予防になります。
3. 噛むことによってチーズはPHを調整する役割をもつ唾液の分泌を促進するためアルカリ性が強まります。
さらに細かく・・・
4. チーズに多く含まれるリン酸カルシウムはエナメル質の脱灰化を減少させます。
5. 乳のタンパク質であるカゼインがエナメル質表面に吸着して保護し、虫歯原因菌の付着を抑制します。
このようにお口の中に留まる事によって、虫歯予防、エナメル質保護に効果がバツグンです。