マライアキャリーが、利き顔だけを見せる徹底した人なのをご存じですか。
ヘアースタイルも利き顔に合わせて創っています。写真撮影の時は、なるべくスリムな側を奥に撮っていただいたほうが、お顔がよりスリムに見えます。
利き腕、利き足、利き目があるように利き顎があります。つまり噛み癖ですね。
虫歯や歯周病で痛くて噛めない! 入れた補綴物が不安定で噛むのを避けてる・・・ などの理由や、そうしたこととは別に左右の歯にきちんと歯がはえているのに”噛みやすい側”というのがあります。
いつも同じ側で、食べ物を噛んでしまう人は、”片側噛み”、専門的には、”片側咀嚼”といいます。
何気に噛みやすい側ばかりを使ってしまいがちです。
程度問題ではありますが、咬みやすい側ばかりを使っていると、お顔がゆがんだり、顎がカクガクと鳴ったり、お口が開けにくくなるなどの顎関節症になってしまうこともあります。
また、利き顎ばかりで噛んでいますと咀嚼筋、咬筋が発達するので、片方の顎が、がっちり発達してしまいます。利き顎が出っ張ってふっくらしてきます。
顎と首の筋肉は、連動していますので、片側噛みを続けると、首の筋肉が片側噛みの側の筋肉に引っ張られて首が片側噛みの側に傾いていきます。その歪みは、肩、腰へと伝わり姿勢も崩れてしまいいます。また、首が傾いていると寝る時も、片側噛みの方を下にすると楽なので、いつもそちらを下に寝る”眠り癖 “もついてしまいます。
★ では、なぜ片側の筋が、発達するのでしょう。
片側だけ使っているからもありますが、片側で噛んでいますと、歯のすり減りが大きく、そちら側の顎の高さが低くなってきます。
面と面で物をすりつぶす効果は上がりますが、噛み切る効率は悪くなります。柔らかいものは、食べやすいのですが、硬くて厚みのあるものは、噛み切るためにさらにさらに大きな力が加わります。このため筋が発達するのです。
そして、噛み癖側のホウレイ線が、深くなってしまいます。極端な方は、ぱっとみて分かるくらいお顔の正中線が、噛み癖側に曲がっているのがわかります。
顎関節症を引き起こす原因は、噛み癖側の筋が伸ばされることが、少ないため、常に収縮気味で筋の緊張が強くそのため関節の動きが、悪くなってしまいます。このような過剰な力が顎関節症を引き起こす原因となります。
片側噛みを治す方法は
虫歯や歯周病、あわない補綴物は、早く治しその部分でもかめるようにしましょう。噛み合わせの調整をクリニックで定期的に行い、左右均等に噛むことを意識することが大切です。
また、意識して顎を大きく動かして噛むと自然に食物が口の中を左右に移動するので、全体で噛むようになります。
早い方なら数週間で効果が現れます。左右バランスよく噛んで、バランスの良い引き締まったお顔と正しい姿勢を目指しましょう。