“見えない審美”
何かわかりましたか?
答えは 口臭 です。
今年の夏は、とっても暑かったので、9月になり疲れがたまってきた人も多いと思います。不規則な食生活やストレスをため込むなどして体調を崩すと、口臭が発生することがあります。
通常は、一時的なものですが、長く続くような場合は原因の特定が必要になります。本当は、匂ってないのに’自分は臭い’と思い込む人もいます。
口臭はお口の中の細菌が新陳代謝で剥がれた粘膜や食べかすなどのたんぱく質成分を分解し揮発性硫黄化合物を作り出すことで発生します。
これは、
:卵の腐ったようなにおい(舌苔由来)
:血生臭い魚や野菜が腐ったようなにおい(歯周病由来)
:生ゴミのようなにおい(内臓由来)
などです。
治療が必要になる病的口臭の場合、9割以上が口腔内の汚れや病気などに原因があります。虫歯や歯周病、多量の舌苔の舌への付着、義歯の清掃不足、唾液量の減少などです。
口腔内を洗浄、殺菌し、口臭を抑える働きをするのは、やはり唾液!食事時に食べ物をよく噛んだり、食間にガムをかむなどの方法で唾液の分泌を促すといいでしょう。お顔の筋肉を動かして唾液腺を刺激するトレーニングも有効です。
そして歯と歯間、舌、義歯など丁寧に磨き、もっと細かいところは歯医者さんでしっかりクリーニングしてもらいましよう。
一方、口腔内を清潔に保っていても口臭が続くような場合は注意が必要です。
そんな時は、消化器系や肝臓の疾患を疑います。健康な人なら腸から血液に移動したにおい物質は肝臓で除去されますが肝機能が低下している人の場合はそのまま肺に回り呼気といっしょに放出されてしまいます。
他に糖尿病、尿毒症、腎臓疾患、蓄膿症、また、女性ホルモンの排卵周期、なども口臭の原因になります。
口臭測定機もありますが、まずは上記のようにお口の中を清潔にコントロールして行きましょう。
“口臭” これが見えない審美なのです。