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2019年1月16日

スマホ、ストレスと歯列接触癖(TCH) 2018.12.26

歯列接触癖(tooth contacting habit)‟TCH"とは、
『噛み続けた癖』などと呼ばれたりしますが、食事などをしていない時に上下の歯を接触させる癖のことです。
歯ぎしりや歯をくいしばる強さとは違って、無意識に上下の歯がずっと弱い力で触れている状態の事です。
健康な方は、通常リラックスした時の上下の歯列間に1~3mm(前歯部)の隙間があり、(これを安静空隙と呼んでいますが)上下の歯が接触するのは会話や食事の時、平均で1日17.5分と言われています。20分以上接触させてしまう癖をTCHと言います。
上下の歯列が常に接触し、接触時間が長くなってしまうのが歯列接触癖の特徴です。

tch01.jpgTCHの原因として少し俯いた状態での操作、ストレス、緊張などで歯の接触する機会が増えたためとされています。
最近ではパソコンやスマホの操作に集中してしまうことが考えられます。

上下の歯を接触させ続ける習慣がついてしまうと顎関節に力が長時間かかり、お口の筋肉が緊張状態になり疲労してしまいます。
顎関節の圧迫を引き起こし、血流障害、関節痛の原因となり顎関節症の発症や悪化を招く可能性があります。
また前歯が当たってくる、どこで噛んだかよく分からない噛み合わせの違和感や歯の痛み、しみることにつながる懸念もあります。
そして歯の歯根表面の歯根膜という神経の圧迫、血流障害が起こり歯周病の進行にもつながります。

全身の筋肉においても軽く噛み合わせた状態でも、収縮した顎の閉口筋は緊張状態になります。それが続くとやがて首や肩の筋肉の緊張へと波及します。疲労や筋肉のコリとなるわけです。

TCHはからだの疲労の第一歩
全身へとかかわります。

TCHがある方は、頬粘膜の圧痕(頬の内側のすじ)があったり、下の縁が歯の弯曲の痕でガタガタしていますので歯の症状以外にも発見できます。
圧痕が脂肪の場合には、美容で使われる脂肪溶解注射で内側に入り込んだ脂肪を取り除くことができます。
tch02.PNG

起きているときのTCHは自分で気を付けられることもありますが、
強く噛みしめるブラキシズム(歯ぎしり)のぎゅーっと食いしばっている場合は、マウスピースでの予防をおすすめします。

TCHはある時点から症状が出現します。
人は歳を重ねるに従って仕事は多様化、高度化し人間関係もより複雑になってきます。
また加齢と共に体の耐久力は低下していきますので耐久力をカバーするために歯列接触するとも考えられ、心理的、身体的緊張が歯列の接触時間を長くしていると思われます。
TCHかも?と感じたら、まずは日常生活の中で上下の歯を離すことを意識してみましょう。

東京医科歯科大学のグループでは「リマインダー」という方法を携奨しているようです。
これは「TCHストップ」「力を抜く」「リラックス」などと書いた紙を貼り、それを見るたびに脱力してしまう、いわゆる自己認識を習慣化する方法です。

tch03.jpg①鼻から大きく息を吸って(約1秒)肩を持ち上げ上下の歯を接触させる。

②口を少し開いて、一気に息を吐きだします。(約1秒)
 肩をストンと落とし、上下の歯を離します。
 歯が触れていると感じたら脱力します。

TCHとわかったら、顎、首周囲の疲労感から体へのリスクとなる場合もありますので早めに対処していきましょう。sakai.png

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アミーズ歯科クリニック
理事長 酒井 暁美

アミーズ歯科クリニック 理事長 酒井 暁美

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