オゾン水を利用した次世代の院内感染予防対策

私たちが、毎日携わっている歯科治療では、う蝕、歯肉炎、歯周病など細菌との戦いです。

当クリニックでは、光線力療法と呼ばれる光による殺菌『PDT』と次亜塩素酸と炭酸水素ナトリウムによる『パーフェクトペリオ』、オゾンガスが水に溶解した『オゾン水』を患者様の症状、口腔内環境により使い分けております。

オゾン
オゾンとは
オゾンは海や山などで微量に存在する他、成層園にもオゾン層として存在し、宇宙から降り注ぐ有害が紫外線から人を防御しています。オゾンは気体で、自然界ではフッ素に次ぐ強い酸化力を持ち、その酸化力は塩素の7倍と言われています。現在は殺菌、脱臭、脱色、有害物質分断などの幅広い分野での応用が進んでいます。

オゾンは電気と酸素さえあれば、どこでも発生しますし、薬品のように保管、貯蓄しておく必要がなく、最終的には分解して酸素に戻るため二次公害の心配がなく環境に優しい物質です。

しかし、オゾン水を作るのに装置構成が複雑だったり、待機時間がかかったり、高価であったり、装置が大型、取り扱いが不便だったり、利用できる医療機関が限定されていましたが、近年、水を原料としてオゾン水を瞬時に生成できる電解オゾン水装置が市販されるようになり、クリニックでもいち早く導入しました。

機能水

オゾン水の効用
このオゾン水は、根の中の治療、歯周病の治療に効果があります。
お口の中の疾患は、多くは感染症でその原因となる細菌は偏性嫌気性菌の割合が高く、抗菌薬の投与も有効な手段ですが、多剤耐性菌の問題があります。抗生物質に頼らない新たな感染症に対する治療が必要です。

そこでオゾンは低濃度で高い殺菌効果があり、耐性菌などの出現はないと考えられています。

根の先の病巣、根の中の細菌の多くは嫌気性菌で、オゾン水により酸素濃度を高めることで、物理的に嫌気性菌を殺滅させることができます。

歯の周りについた歯垢からのらせん菌や運動性細菌もオゾン水と接触した瞬時に活動は止まります。オゾンは創傷治療促進作用や抗炎症作用があり、インプラント治療にも有効です。

機能水を用いた歯科医療

種類次亜塩素酸ナトリウム水酸性水オゾン水
残留・保存性あり,すすぎ必要あり,すすぎ必要(※)なし
環境負荷生物処理への影響あり生物処理への影響ありなし
腐食性ありあり(※)ほとんどなし(※※)
発癌性物質トリハロメタン生成トリハロメタン生成生成なし
肌荒れあり あり(※)なし
食味への影響 あり あり(※)なし
(※) 酸性水の種類により異なる
(※※)ステンレス材料の場合

オゾン水は塩素系消毒薬と異なり、残留物質の問題もなく毒性も低いため、口腔内など繊細な組織治療には組織為害性などを心配せず、より一層安心した歯科治療の提供が可能になります。

また最近、問題となっています切削器の殺菌も大きな機器を用いる事なく、器具、機材を傷めることなく、脱臭・殺菌・漂白もできますので、院内感染予防に多いに役立っています。