歯周病に3DS(歯科薬剤到達システム)療法

歯周治療歯型に合わせた樹脂製マウスピースの内側に抗菌剤を塗り、1日5分間歯にかぶせる方法です。
歯周病にかかると、歯茎の腫れ、出血を伴う歯肉炎や歯を支える骨などの組織が破壊させる歯周炎が起こり、悪化すると歯を失うまでに至ります。歯の表面や歯茎のすき間で増殖する歯周菌が原因で成人の8割に症状があるとされています。

最近の研究では、歯周病菌は血管に入り込んで体内を巡り、糖尿病の悪化要因となることや、心筋梗塞の引き金になる可能性があることもわかってきました。
歯周病菌が増殖すると、日常的な歯磨きでは除去できません。歯周病菌は本来、酸素に触れると死滅する弱い菌ですが、糖類などでできた無色のネバネバした膜(バイオフィルム)を形成し、その中で増殖します。

バイオフィルムは歯ブラシでは取れないため、歯科での専門な治療が欠かせません。細菌の死骸などが固まった歯石を除去した後、専門の器具で研磨剤を塗った歯の表面を磨き、バイオフィルムを除去します。この研磨の操作は「PMTC(歯面清掃)」と呼ばれます。

しかしそれでも取りきれない歯周病菌もあります。
この歯周病菌を徹底的にとる方法が3DS(ドラックデリバリーシステム)です。
マウスピースの内側に抗菌剤を塗ります。1日5分、歯にかぶせ、1週間続けるとPMTCで破損したバイオフィルムの間から薬が染み込み歯周病菌を退治できます。
様々な種類がある歯周病菌のうち歯周病と密接に関係するのは4種類あります。抗菌剤を使っても菌を完全無くすことはできませんが、歯周病菌が口内の総菌数のそれぞれ0.1~0.2%程度であれば歯の健康を保てることが分かってきました。
治療後は丁寧な歯磨きを心がけ数か月ごとに通院して磨き残し部分の清掃などを行うことで歯周病菌の増殖を抑えることができます。

PMTC3DSフォトダイナミックセラピー(PDT)を取り入れた治療は、当クリニックにおいて最大限に歯周病菌を減らす効果的な治療法だと思います。